FC2ブログ

Home > 2006年04月15日

2006年04月15日 Archive

光の村養護学園


その学校は、僕はいまから5年以上前に、秩父湖近辺を散策している最中突然現れた。

山中の木々に囲まれた街道沿いが急に開き、そこにポツンと学校は建っていた。

その日は初冬の雲が多い日で、昼過ぎだったにもかかわらず薄暗かった。


それだけでも不気味なのだが、
学校内は全部屋、明かりが灯っているにもかかわらず、
生徒どころか人影ひとつ見当たらないという異様な光景だった。

電球に照らされた木の床は、毎日磨かれているのか、ピッカピカに輝いていた。
校舎の全体像は街道沿いからは見えなかったが、白に塗られた上品な窓枠などを見る限り、
歴史観あふれる木造建物で、映画撮影等にも十分に使えるほどの、立派な建物だったような気がする。
(街道は坂道で、街道沿いから、道路沿いに建てられた学校の1Fの部屋などを見下ろすことができた)

民家もほとんどないこんな山の中の学校、だれが通ってんだろう?
何故、日曜日なのに明かりが灯ってるのだろう、そして何故だれも見当たらないのだろうか?


一緒にいた同僚も同じようなことを考えていたと思うが、
われわれはその街道先にある目的地に向けて、特に足を止めることも無く歩き続けた。




だけど、ぼくらが本当のショックを受けたのは、散策から帰ってきてからだった。

秩父湖畔にある、三峰口行きの帰りのバス停のすぐ後ろに、「光の村のパン屋」というパン屋を見つけた。



同僚とそのパン屋に入ると、なぜか中高生くらいの子供達が沢山働いているのだが、ちょっと様子がおかしい。


あっ、そういうことか。  

このパン屋は、街道沿いにあった学校の生徒たちで運営されているんだけれど、あの学校は、心の病をもった子供達のための学校なのか。。。




厨房の方をみると、2,3人の先生が、声を荒げて子供たちを指導している。

生徒の年齢がまだ若いのと、病のレベルにもバラつきがあるみたいで、
先生も指導に相当苦労されているように見受けられた。



それにしても、この光景を目の前にして、何か複雑な感じが僕の胸の中でしたことは間違いない。




と、思っていると、一人の男の子が、

「おきゃくさん、このパンはねえ、 &%$& っていってね、&%$’% なんです。おひとついかがですか?」
って話かけてきた。




僕はパンを数個購入し、帰りのバスの中でほうばった。



朝起きては会社に行って帰ってくるだけの毎日。
それ以外は、どうやったら自分が楽しめるかってことだけしか考えてない。

それまでもテレビとかで、これと似たようなものを見たことがあったとは思うけれど、

実際の体験は、あの時が初めて。
初めて身近に、今まで考えたことのない世界を感じることができた。





その後、僕の両親も、こういった子供達の学校に出向き、ボランティア活動に参加してることを知った。


とても自分の両親を誇らしく思えた。


http://www4.ocn.ne.jp/~hititibu/
http://www4.ocn.ne.jp/~hititibu/seipan.htm

Index of all entries

Home > 2006年04月15日

TAG CLOUD
SEARCH
LINK
MONTHLY ARCHIVE

Return to page top