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2006年04月22日 Archive

HI END AUDIO


昨夜、先輩の家で自慢のSTEREOを聞かせてもらった。

アンプはGoldmund、CDはEsoteric、SpeakerはWilsonAudio、ターンテーブルは???
それぞれ機器の品番は聞かなかったものの(聞いても覚えられないしね)、それは、それは、結構な音だった。

ステレオにかけてる情熱、カネ(百万円 X ?)が、僕のようなエセじゃないので、それがそのまま音に現れているような気がした。


しかし、今日はステレオの話じゃない。 



サラ金の話だ。


先輩の家は西新宿の住宅街にある一戸建て。

小さな戸建てが、迷路のような細い道に、重なるように建っている。

ちょっと空を見上げると、新宿街の近未来的な高層ビルが灯りをともしてそびえたっており、
戸建てとのコントラストが絵になる景色だ。  


この先輩の家、前オーナーはサラ金の取立てに追われた家族の物件だったそうだ。

もちろん不動産会社が仲介してるわけで、先輩に直接関係がないといえばないのだが、
前オーナーはサラ金の取立てに窮して、家を売らなければいけない状況にあること等を知っていたことから、「叩きに叩いて購入しましたよ」と先輩は自慢気に話していた。

先輩がその家を購入したときは、壁に子供の落書きがあったりして、クロスを張替えなければいけなかったそうだ。

つい最近「アイフル」の事件もあり、酒のせいもあったが、
ステレオからの怒涛のような音に埋もれながらも、僕の頭の中はぐるぐる状態だった。



このサラ金。


僕が社会人になって15年超になるが、この間、毎2年、3年ごとに、サラ金=取立て問題がテレビや新聞記事を賑わしているような気がする。

また、僕はガキのころから、サラ金には手を出すなと両親から教えられたのか、両親の会話の中で聞いたのか、その頃も同じく社会問題の一つとして取り沙汰されていたのか、記憶は定かではないが、とにかく、僕の頭の中には、「サラ金=怖いもの、どのような形態関係なしに借金はするな」みたいな法則が叩き込まれていたような気がする。

ようは、このサラ金=地獄の取立て問題は、今に始まったことじゃなくて、永遠に続いているんじゃないかと思う。

ただ、数年前までは、サラ金(借金)ちゅうものは、スポーツ新聞の裏面や、週刊誌くらいにしか宣伝されていなかった。

商売上一時的な資金繰りなどもあったと思うけれど、
所詮は競馬やギャンブルの女遊びのカネに困った人が行く末が「サラ金」みたいな感覚で、
一般庶民向けのサービスというよりかは、
よほどの「うましか」でないと手を出さないようなものだった、、、感じがする。

しかし、バブル後、10年近く続いた絶不況のなか、
商売上の資金繰りに窮した人がサラ金(商工ローンという名前を変えて)活用し始める割合が高くなり、
つい3、4年前、脅迫まがいの取立てが社会問題としてあれだけマスコミで取り沙汰されたにも関わらず、

サラ金業界は拡大の一途をたどり、
今では、テレビでも、プロミスだの、武富士だの、サラ金会社のコマーシャルを見ないことはありえないし、
電車の中の広告も、サラ金広告なしの車両なんてありえないし、
どこの町にいっても、街一角すべての店舗はサラ金会社という異様な光景も、
今となっては、そんなに異様とは思えないくらい、サラ金業界は拡大してしまった。


もちろん規制が甘い、とかの問題もあろう。
しかし、サラ金の需要があるからこそ、発展するわけなので、規制が、ある、ないに関わらず、
結局は、供給が需要にみたないから、今の状態になってしまったのが現実だ。


では、規制とは、一体何なのか?
今考えられている規制とは、供給サイド(サラ金会社)のみを対象としていると思われる。

取立ての基準を明確化する。ようは、脅迫まがいの取立てを出来なくする。 
さて、こんなことが本当の解決策になるだろうか?
きっと、もし、取立てが怖くなくなれば、少なからずとも、サラ金は怖いと思ってる人まで、サラ金を活用しようかと思う人が出てくるはずなので、サラ金への需要を更に強めるはずだ。

金利の水準を明確にする。
今はグレーゾーンにある金利だのなんとかで、見方によっては、違法の高金利でカネを貸しているので、それを規制する。(結果、金利水準を引き下げる) (そんな違法ともとりかねられない金利でカネを貸している会社のコマーシャルを何のお咎めもなしに放送している民法や、コマーシャルに出演している「うましかタレント」は、おかしいと思わないのか、、、というのもかなり個人的には疑問に思うのだが。)
だけど、いずれにせよ、金利を引き下げれば、これまた、サラ金への需要を強める方向に働く。

需要サイドの都合だけを聞いて、
片方の供給サイドは、取立てができなくなり、金利の水準も低くさせられると、
供給(サラ金会社)は撤退せざるを得なくなり、結果、需要(消費者)にこたえられなくなるのは間違いない。 (ようは、需要を満たすため、どの道、闇金融みたいな業界が出きる)

結局は、供給サイド中心にこの問題を解決するのであれば、僕のようなとんちんかんな頭では、

不当な取立て行為に対しての罰則基準を強化するのであれば、貸し出し金利を自由化し、もっと引き上げないといけない。
もしくは、貸し出し金利を法的に引き下げさせるのであれば、取立て行為への罰則基準をなくしてしまう。

これしか解決方法は、考えられない。



では、需要サイド(消費者ね)はいかがなものか。

60年、70年代から、国民平均所得は確実に拡大し、購買力も拡大した。


先に、昔サラ金はごく一般的な庶民が活用するものではなかったのでは?と書いた。
では、その頃は、みんな、だれからカネを借りていたのだろう?
その頃の所得は今よりも低いはずなので、カネに対するニーズはもっと高かったはずだ


いまより、銀行などの低金利のカードローンがもっと有効に活用されていた?

そんな訳がない。

ようは所得が今より低いにも関わらず、借金をするほど、消費に対するニーズは低かっただけである。


考えるにあたり、昔にくらべて、今は
所得はあがった。
よって購買力もあがった。
しかし、一方で、借金もふえた。 

どれが鶏で、どれが卵なのかは解らないが、
これらの合わせ業で、経済(GDPね)が発展したのは間違いない。
どれ一つを抑制しても、残りの項目にはマイナス要因、すなわち、トータル的にも、経済のマイナスとなる。

もし、いまの状態が、おかしいと考えるのであれば、
所得に対して、借金が「増えすぎた」のが問題で、
それが、一方で、サラ金会社が繁栄する大きな理由なんであろう。

所得は、見かけ以上に、だれかの借金せいで、増えて、
購買力は、実際の所得以上に、借金のおかげでかさ上げすることができた。

したがって借金を減らす(需要をコントロールする)ことは、国全体で見れば、マイナス(あくまでもGDPの数値ね)に働く。

では、需要をコントロールすること、需要を押し下げること、を国民は受け入れられるのだろうか?

新車を購入することを諦めてください。
外食を減らしてください。
家族旅行をあきらめてください。
ブランド物は買わないでください。
子供の習い事を減らしてください。

収入に見合った分の消費してください。もしくは、消費に見合う分の収入を得てください。
なんてことを、テレビや政治家が言うことができるだろうか?



すっげえ、話が長くなってしまった。



サラ金に窮して手放された家の中で、
?百万のステレオを聞く。


僕がこのステレオを購入できないのは、
金利が高すぎるからなのか、
取立てが怖いからなのか、
それとも、
借金なしに購入できない自分の能力(収入)が問題なのか、
こんなことに悩まさせられる「格差社会」を生んだ政治家が悪いのか、


タクシーで帰りたいなあと思いつつ、
終電時間を目前に、
千鳥足で駅に向かう僕の泥酔頭は、ますます痛くなった。

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