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2006年10月18日 Archive

新聞配達 2


始めは手伝いだけだった新聞配達も、LYLEが近くの集合住宅(よって配達がもっと効率が上がる)分の配達ルートを獲得することができたので、いままで、彼がやっていた配達ルートをぼくにやらないかと言い出した。


僕が美国にきて、半年くらいったっての頃だと思う。


正直、どうやって、こんな会話が成立したのかよくわからないけれど、
所詮、12,13才のガキである。 実をいうと、美国に来て半年くらいたってからは、もう自分は英語がペラペラだと思っていた。


ってなこともあって、ほとんど迷うことなく、新聞配達を引き受けた。



で、今日は、その新聞配達の仕組みについて書いてみることにした。
(あくまでも、僕の荒外州碇町での経験談であり、これが全部の新聞配達に通じてるわけではありません)


どういう風に、この商売が成り立っているかというと、配達する新聞は、顧客が新聞会社から購入するのではなくて、僕等、配達する人間が新聞会社から購入するのである。 よって、自分が配達するお客さんの管理は、新聞会社がやるのではなくて、全部、ぼくら、配達人が管理しなければいけない。 

収入を増やしたければ、配達部数を増やすことなんだけれど、
ルートはあらかじめ決められているし、他に競争相手(たとえば、日本みたいに読売VS毎日とかね)もないんで、増えることは、よほど前任者がスカタンでもなければ、あまり期待できない。

よって、お客が減るってことだけは避けないといけない。
ようは、きちんと時間通りに、間違いなく配達し、お客さんの満足度を下げないことである。(小6、中一のガキである、これがなかなか簡単にできない)

そして、それと同様に大事なのは、配達する新聞は、自分が新聞会社から購入しているので、この部数をきちんと管理しないといけない。余った新聞は全部自腹で払うことになる。  

これが結構高いのだ。
きちんとした配分は、もうおぼえていないけれど、たとえば、40件配達しても、8枚くらい新聞を余らせてしまうと、報酬はゼロみたいな感じになってしまう。

よって、顧客の増減をきちんと把握し、すぐに、それを新聞会社に伝える必要がある。


ここは、美国なので、1週間ほどの「ショート」バーケーションストップや、時には1ヶ月から2ヶ月のロングバケーションストップがよく入る。 特に碇町では、冬の2月くらいに、ハワイなどあったかいところに休暇をとる家族が集中してた記憶がある。 まあ、その状況を、遅延なく、間違いなく、新聞会社に連絡し、僕等が購入する部数を調整することが、成功の第一歩となる。

まあ、読んでいただいてる人からは、「そんなこと、どうってことないじゃない?」って言われかねないと思うけれど、その当時、小・中学生だった僕等には、そんなには単純なことがじゃなかった。 


よーく思い出そうってしてるんだけれど、一応顧客から休暇期間とか聞いてた行為は覚えているんだけれど、それを、どうやって、管理していたのかは、思い出せない。 きっと、ほとんど、自分の記憶だけに頼るとか、かなり出鱈目なことやってたと思う。 

次の日、新聞配達した時に、前日の新聞が残っていたら、「あっ、そうそう、ここは、昨日から配達しちゃだめだったんだ」
ぐらいの管理しかしなかったと思う。

また、金銭感覚にもうとく、顧客の休暇期間中も、新聞数を調整したこともほとんどなかったと思う。 



次の新聞配達のポイントは顧客からの集金だ。 

お客さんに配達した分の新聞料金は、自分が回収しなければいけないのだ。

よって、毎月、一人一人の顧客宅を伺い、料金を回収するのだ。


想像してほしい。

僕は、美国にきて、確か半年過ぎくらいで新聞配達をはじめたのである。

一番はじめのランチカウントhttp://blogs.yahoo.co.jp/bonzofire/1597835.html の話も悲惨だったのだが、
これは、もっと悲惨だった。


、、と思うかもしれないけれど、実際は、結構楽しかった。



ほとんどの美国の人たちはとても優しく、
多くの人たちが新聞配達料金 + TIP をくれた。 このTIPは時折、新聞の料金よりも多かった。
特にクリスマスとかになると、プレゼントをくれたり、いつもくれなかった人もTIPをくれたり、いつもTIPをくれる人たちのTIPはいつもの倍になったりした。

だけど、確かに初めのころは、凄い勇気がいった。
というより、料金の回収だけは、LYLEにやってもらうみたいな条件を付けていたと思うのだが、TIPがもらえるってわかってからは、自分で率先していくようになった。


ところで、料金回収に行きはじめる際に、一緒に住んでた人からは、目上の人と話するときは、必ず

「男男の人と話すときは、必ず、文章の終わりに”SIR”をつけること」
「女性の人と話すときは、必ず、文章の終わりに”MOM”をつけること」

ってことを教えられた。


確かに、日本でも「G.I.Joe」の流れからか、「アイ・アイ・サー」みたいな文言だけは、覚えていたので、「SIR」については、あまり抵抗がなく、僕も会話の中に取り込むことができた。


しかし、問題は「Mom」である。

その頃の僕の知識で「Mom」というと、母ちゃんしかない。

日本でも、自分の母さんのことを、「ママ」って呼んだこともないのに、どう転んでも、見ず知らずの外人の女性、全てに、「Mom」なんて恥ずかしくていえない。

よって、いっそのこと、「Sir」も丁寧語なんだから、顧客が男性であろうが、女性であろうが、全てに「Sir」ってつけても大丈夫だろう、、、て僕なりのアサハカな思いつきで、それをそのまま実践した。


しかも、新聞の代金を払ってくれるのは、ほとんどの場合、女性であるのにもかかわらずである。

まあ、だけど、英語もろくにしゃべれない、オリエンタル小僧が新聞の代金を回収にくるのである。 
相手も「しょうがないわな」と思ったのが、僕のこののアホな行為について、深く追求されたこともないけれど、何度か笑われているような感じがしたこともあり、あの幼い頃の僕でも、自分のやっていることはやはり、間違っていると感じ始めた。


それから、その部分だけを、テレビ番組とかで、注意してみるようになると、

あはーん。 なるほど。

「Mom」 = 「おかあちゃん」 じゃないことがわかってきた。

そして、次の月から、女性の客には、「Thank you、Mom」って言うようにした。


ちょっと笑えるのは、前月の僕の間違いを覚えていた女性から、
「Yes, Mom is correct ; You've learnednow」
(そう、Momが正しいのよ。 貴方もちゃんと習ったわね)みたいなことを言って、Tipを奮発してくれたのを覚えている。



本当に毎度のことであるが、またまた、本当に話したいことから、そうとう逸脱してしまった。

話を原点(新聞配達の仕組みについて)に戻すとだ、、、

1 自分が配達する新聞は一括して、配達する人間が新聞会社から購入する。(月一度の支払がある)

2 自分が配達した新聞の代金は、自分で顧客より徴収する。(これは、配達人にまかされているので、実をいうと、どれだけちゃんと回収する、しないは、新聞会社の気にすることではない)

よって、儲け分は、 2 - 1 になる。


で。どれだけ儲かったというか、きちんとやるとどれだけ儲かって、それに対して、自分の儲けはどうだったのかというと、、、、残念ながら記憶にない。

そんなこと、中一のガキに求めても、きっと無理なんじゃないかな。(もちろん、もう少し大きくなると、自分なりに管理し始めたよ)


というより、実際の話、この新聞配達って、儲かる、儲からないってことは、あまりポイントではなくて、

こういう経験を踏まえて、

単純な商売はどうなってるのか、どう、お客さんと接するのか、どうすれば、利益を最大化することができるのだろう、、、など、商売の基本中の基本を教えてくれる一番身近な仕事だったと思う。

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