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2013年04月 Archive

出張報告 その1

社会人になって25年近くたって、はじめての海外出張。
長期間のお勤めご苦労様出張だったらともかく、ガチ仕事の出張。
もちそんなこと事前にわかっているので、それなりに準備はしていきましたが、
それでも厳しい出張でした。。

今回の出張、三つの山がありました。
今日は、その①、顧客との現地での最終会議、のお話。

これがそもそも、私が出張に行かなくてはいけなくなってしまった第一の理由です。
この最終会議の前の会議は東京で行われ、そのときの議題のほとんどが僕の仕事に関するものだったので、
現地でも同じような質問が出されると、、ということで、私が現地にかり出されたわけです。

だけど、顧客からは、事前に現地で聞きたい事の質問が用意されており、
その中に、何一つ私の仕事に関する質問は記載されていなかったことや、
記載されていた質問の内容が、かなり業務の詳細な部分に焦点がおかれていたことから
(そこまで細かい内容で、私の業務でも知りたいことがあれば、事前に質問しているはず)、
頭半分、きっと現地では、僕の業務に関する質問はでない、、と思っていました。

そして、結果は、、と申しますと、現地での3時間に渡る会議、一問も質問がでることはありませんでした。

私はひたすら黙って座っていただけです。。

が、、、 それだけだったらよかったのですが、それでも凄い緊張しました。

というのも。。

顧客と外人同席の会議に出席するなんて初めてなわけでありまして、
普段どういう流れになっているか、わかんないわけですよ。 こちらは。

もち、現地に行く前から、テレコンとかで、現地のゲージンとリハーサルをやっていた
わけですが、あんまり、スムーズに行ってる感じでもなく、本番はどうなんだろう、、、
その反動から、事前に予定されていなかった質問が私の方に回ってきたらいやだな、、
ってことに心配してたんですよ。


しかし、実際会議が始まりますと、営業方は、
こういった形式にも慣れている(そりゃ彼らの仕事ですからね)からだと思いますが、
結構スムーズに流れていったわけです。

この会議、三つのパートに別れていまして、
① 事前に用意された質問の回答 60分。
② Q&A 90分。
③ 社内ツアー 30分

で、今スムーズに行っていたとお話ししたところは①のパートです。


ですが、②から暗雲が。。

というのも、この質疑応答、
お客さんからの質問が、日本人独特の質問で、まず質問自体が3分くらいかかるわけですよ。
それを、うちの担当が、ほぼ同じ時間をかけて、ゲージンに説明して、
今度は、ゲージンからの回答が5分。
それを、また担当が翻訳して、お客への回答にまた5分。

ようは、一問の質問に20分近い時間が要されるわけです。

会議がはじまる前は、Q&Aに90分って、一体、何をこんなに長く聞くのだろう、、って思ってましたが、
ここで納得。

しかし、そんなことよりも、僕がびっくりしたのは、
質問のレベルの細かさと、うちの担当の翻訳能力。。

もし、こんな質問がぼくに投げられたら、、
僕は、あそこまでスムーズに翻訳することができない、、

それどころか、かりに翻訳できたとしても、私のゲージンが期待とおり回答できるかどうかもかなり不安。

といいますのも、
この会議に同席してもらった私の上司と顔を会わせたのは、今回の訪問が初めてだったこと。
私宛には事前質問が用意されていないので、何を聞かれるのかもわからないので、リハーサルもできていない。
それどころか、事務部門に近い業務なので、そもそもこんな会議に、私のゲージン上司は参加したことがない、
ましてや日本人なんて、ほとんど会った事もないわけですよ。

なので、このQ&A中、この上司とは全く関係のない質疑応答が繰り返されるのに時間をもてあまし、
私の上席は、ふらっと席をたったかと思えば、戻ってきたら、その手には、ジュースとクッキーが。

びっくり仰天ですよ。

さすがに、クッキーを食べるときには、彼の手を抑えましたけれどね。

だけど、そんな最中も、
どうしよう、、もし私に質問が出されたら、、、
なんてことに、私の頭の中はぐるぐる状態。

で、考えた結論が、
とにかく、答えは私が日本語で答えよう、、、
そして、ゲージンには、最後のYESかNOといえば終わり、のような形で質問を伝え、そこで終わらせる、
しかし、いざ質問されると、そんな風にうまくいくのだろうか、、


結局、何一つ私宛に質問はなかったのは先述した通り、
ようは、めでたし、めでたし、、 といいたいところですが、


実は、このQ&A、翻訳はうまくいったみたいですが、
肝心の答えが、お客さんが聞きたい内容ではなかった、、ということで、
よほどのことがない限り、今回の契約はないだろう、、
ということで参加者の意見が一致。


これは、かなり残念ですね。 
(というより、絶対獲得できるという見込みのもと、4人も現地に送り込まれたわけです。
きっと、誰かが責任をとらさせられるでしょうね。


いずれにせよ、私がこの会議を経て強く感じた事。
それは、会社からもとめられている能力と、自分が有する能力のギャップがあまりにも大きすぎる、、
ってことですね。簡単に書いていますが、かなり切実な問題だと感じましたね。

まあ、今回は恥をさらすことはなかったですが、
もし、あのとき、本当に私宛に質問が出されてたら、、と思うと、帰国した今も心臓バクバクですよ。







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