- 2019-08-11 Sun 09:21:54
- 今日の展覧会



写実画を専門に展示されているホキ美術館に行ってきました。
一言で言うと、素晴らしかったです。
あともし行かれるのであれば、一日二回だったかな、、
学芸員さんが代表作を簡単に説明してくれるツアーをやっていますので、こちらに参加されることをお勧めします。
簡単、、とはいえど、この説明を聞いてからみるのと、そうでないのでは、
雲泥の差があるのでは、、と思います。(しかも無料!)
恥ずかしいですが、写実がなんて、ギターをどれだけ早く弾ける、、、みたいなもんで、
技術的にどれだけすごい、、の背比べだと思っていたのですが、
もちろん、直近にみて、それだけでも驚愕することは間違いないです。
しかし、写実画-テクニック=写真 じゃないことに気づかれると思います。
写真をはるかに上回る表現力です。

ある作家が、
プロでもそこそこの美術家になると、目に見えるものであれば、なんでも書けちゃうんですよ。
しかし、写実家は、写実的に描くだけじゃなく、そこに目に見えないものを描いて、
どう人間の第六感に訴えることができることを描くのがポイント、、
いやぁ、まじよくわかる解説でした。






最後の画家はフェルメールを勉強されたそうですが、女性、手紙、、なんとなくわかりますね。
この作品は、5:55と言って、
こちらのモデルさん、素人で、画家がなんとか一作品だけモデルになってもらうよう説得したのですが、
その条件は、週一で、夜は6時までで、この作品は、その6時を迎える直前の表情を描いた作品。
「あと5分きちっと仕事をやらないと、あと5分で解放される、、、」と感情の変化を描かれています。
写真が一瞬の時間を切り取るものだとすれば、、写実家は、その時間の変化すらも描き込む、、

写真は、一つのレンズを通して、被写体を平面的なものとして捉えるのに対して、
人間の見るものは、二つの異なる視線から被写体を捉え、それを自分の感情や固定観念的な思いを交えたものを
脳内で調整ながら、被写体を捉えているので、その観点からでも写真と写実画は違う、、
まあ、だからこそ、写真以上に訴えかけるものがある、、よく理解できました。。
ちなみに、ここに貼り付けたものは、すべてネットで拾ってきたものですが、
画家が健在なこともあり著作権の観点からは、無断で使用するのは御法度だと思います。
、、が、あまりにも素晴らしかったので、、、
とは言えど、申し訳けありません。 必要に応じて削除します。
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